<二日目>

朝8時に「李白」蔵元へ入る。コーディネーターと杜氏さんの説明の後、数名づつに別れて、各々
蔵人の指導のもと、作業が始まった。私は、古酒好きという女性と二人で、ヤブタ式の粕離しから
スタート。・・・しかし、これがけっこうな肉体労働。ここ数年、運動不足のたまった体の節々に
こたえる仕事だった。適当に休憩を挟んで、無理せずにと蔵人さんにも気を遣われ、申し訳ないと
思った・・・。だが、前の日に搾った酒槽の中の酒袋を取り出す作業もあり、これはなかなか趣の
ある、滅多にできない仕事で嬉しかった(袋から粕を離す作業は、これまた重労働だったが)。
最後は、参加者全員で袋の粕を取り、きれいに掃除して午前の作業を終えた。

お昼の食事と休憩(散歩?)の後、午後の作業。麹室の説明と、麹の見方、そして麹蓋(なんと大
吟醸の麹!)の積み換え作業を、麹師の指導のもとで行う。簡単そうで意外と難しかった・・・。
最新鋭の自動製麹機が、麹室の横に、別室のようにあった。まさに麹室のように、機械の中に入り
(当然、中は33〜35度)、自動で積み換え作業が行われるのを見る。これは、やや違和感が残った。

次に、吟醸米(55パーセント精米)の洗米・浸漬作業を、5人チームで実践しているところに、
参加させてもらう。米を洗米機(簡単な機械)にかけ、洗った米を吸水させる。洗い始めと、洗い
終わりのかけ声は、ストップウォッチ係がきっちり計る。それに合わせて皆、機械のごとく動く。
チームワークと集中力が重要な、地道な作業だったが、ここで手を抜くと、酒質に影響が出る。

午後3時を過ぎ、休憩を挟んで、頭に色々と質問する。酒質の分析方法を実際に見て勉強したり、
蔵の設備について、納得するまで聞く。個人的な収穫としては、粕取り焼酎の製造方法を具体的に
知ることができたのが良かった。ヤブタ式圧搾機や、火入れの機械の説明もよくわかった。

午後4時になって、再び麹室へ。今度は全員で入り、麹の切り返し(麹の山を崩し、手でおにぎり
程度の大きさにほぐす)チームと、麹蓋の積み換えチームに別れて作業。さすがに動くと汗がにじ
む。寒暖の差が体にこたえる。特に切り返し作業は、想像以上にハードだった。

この日の作業は、これで終了。そして、お楽しみの蔵元との懇親会へと突入していった。
懇親会では、もちろん「李白」の酒ばかりを飲む。市販品の「月下独酌」「純米吟醸」はもちろん
「月下独酌生」や、大吟醸古酒(8年、16年)、地元で飲まれている純米など、よく意識が飛ばな
かったと思うくらいに飲んだ。蔵人さんに勧められると、断れなくて・・・。料理も、食べきれない
ほど味わった。こうして、蔵人と酌み交わす時間が、貴重でもあり、嬉しくもあった。
 

<三日目>

三日目は、午前中作業があったが、私は仕事の都合で参加できず、皆を見送って(非常に寂しかった)
ひとり大阪へと戻って行った・・・。
 

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