2005.1.8~9
「辨天娘」醸造元 太田酒造場訪問
(その2)

<雪かき>
蔵の周囲の通路や路地(それぞれ10メートルほど)に積もっている雪を、用水路に落とす。
ただそれだけの作業だが、力の入れ具合や、シャベルの使い方など、多少考えながらこなす。
運動不足と寒さで固まった体がほぐれ、まさにウォーミングアップに最適だった。

<お昼ごはん>
いきなり豪華な食事をいただく(詳しくはDiaryにて)。

<上槽準備>
酒袋の洗い、脱水。袋は100枚以上数えて、何回かに分けて脱水し、籠に二つ折りに入れる。
同時に、槽(ふね)の枠を水洗い。スポンジでしっかり力を入れて洗う。水は井戸水なので温かい。
次に、「ため」と呼ばれる金属製の手桶数個を、同じく水洗い。
(杜氏に「水はいっぱい使って下さい」と言われたが、貧乏性なので控えめに使って洗った)
その間に、杜氏は黙々と上槽の準備。タンクとポンプをホースで繋ぎ、ポンプの出口を槽の上に
設置。洗った枠を、二人で槽に固定。槽の垂れ口と、受ける容器(電動で吸い上げ、別の容器へ
移す)を繋ぎ、それぞれの繋ぎ口にしっかり金具(ベルト)で固定して、準備完了。

<上槽>
醪タンクの呑み口を開け、ポンプを作動させる(スイッチは私が押す)。タンクから白い醪が、
ホースを通ってポンプへ流れる。杜氏が、槽の上にある出口(蛇口のような要領で、捻ると醪が
出る)に酒袋を受け、醪を袋に半分弱(7リットル程度)入れ、枕のように槽の底にきっちりと
並べていく。私は、杜氏が袋を取りやすいように、槽のへりに4枚(4袋×2列で並べるので)
ずつ重ねて置き、醪の濃度がばらつかないように、時々醪タンクに櫂を入れて撹拌する。
合計100枚近くを並べきり、夕方ようやく休憩。すでにあらばしりが流れてきていた。

<麹蓋の積み替え>
杜氏と一緒に麹室に入り、麹蓋(麹を少量入れる薄い木箱)の積み替えを、杜氏の指事に従って
こなす。短時間で済んだので、汗はほとんど出ず。

<洗いもの>
私と杜氏は、ゆっくりお茶とお菓子をいただき、冷えた足もとをこたつで温めていた。
交代で社長は、休憩後すぐに上槽の監視をしに現場へ戻られた。
適度に体が温まったところで、洗いものを始める。醪タンク(中に入って水洗い)、ホース類、
ため、へら、櫂、そして酒母に使う暖気樽(3リットルのビア樽缶!)などなど。

<夕食>
これまた豪華な食事をいただく(詳細はDiaryにて)。まだ槽汲(自然に流れ出るお酒の透明な部分)
の瓶詰めや、麹の仲仕事が控えているのに、社長に勧められるまま、晩酌までいただく。

<打栓>
夕食後、4合瓶の打栓作業をさせていただく。簡単な機械を使って、100本以上をこなす。

<仲仕事>
麹室に入り、蓋麹の盛りの枠を外して固まっている麹を手でほぐし、麹蓋をとんとんと動かして、
中の麹をこぼさないように気をつけながら、丘の形に盛る。これがなかなか難しく、かなり時間が
かかってしまった上、滝のように汗が流れて大変だった(すぐ風呂に入らせていただき、回復)。

<仕舞仕事と山枡店長待ち>
本格的に晩酌へ突入。
社長は、槽汲の瓶詰めを終え、杜氏も麹の温度を見つつ、こたつで寛ぎのひととき。

山枡店長も、今夜の上槽(と私のこと)が気になってか、店を早じまいして来られるとのこと。
店長が来られて、晩酌はさらにヒートアップ。麹も遠慮してか、温度上昇が遅く、仕舞い仕事は
深夜の2時半に開始。店長と私とで、杜氏の指示通りに麹をほぐし、低い丘の形に盛り直す。
再び汗だくになったので、全部着替えて、こたつで温まる。この日の作業を全て終え、晩酌の続き
が、さらに1時間ほど続けられ(早く寝れば良いのに・・・)、午前4時半に就寝。

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